Friday, August 11, 2023

Japan RPS


YZ-834B Japanese RPS Edition

当時ドッグファイターを持っていた方なら覚えていると思います。オレンジのタグがついたRPSのオプションパーツを。実際のところ、当時日本の模型店ではそれくらいしかドッグファイターのホップアップパーツは売ってなかったですよね。リアの独立ショックキットが6800円とか、当時まだ小学生だった自分は悶絶したもんです。ただただ憧れるしかなかった人がほとんどだったことでしょう。そんな当時の憧れをほぼ新品パーツを集めてカタチにしてみた一台がこちら。Jrレプリカを作った頃に前後して組んだものです。なお、こちらはメカなどは載せずにローリングシャシー状態で完成としています。


ポリプロピレン製の軽量シャシー(実際は柔らかすぎて無意味)、前後ブルーショック(キャップがローレット加工で締めにくくリアは跳ねまくり)、テンショナーつきチェーンガイド(スプロケットの前後歯数を揃えない限り結局外れる)、グラスファイバー製前後ハブ(すぐワンウェイ緩んで空回りする)、純正よりも太さを増したオキールアンテナ(横堀氏命名…でも全然起きない)といった見かけ倒しなカスタムパーツのオンパレード(笑)でも当時このパーツを揃えようとしたら、もう一台キットを買えましたからね。かなりの高級仕様ではあります。


ちなみにホイール&タイヤはAYKがコンドルブランドで販売していたもの、ボディはレインボープロダクツがダートバーナーズブランドで販売していた米Parma社製のチェノス・ヨコモです。

当時は日本のどこかの模型店でこんな見本車両が店主によって組み立てられ、ショーケースに飾られていたんじゃないですかね。そんなイメージで作ってみました。


というわけで、RPSという名前をオレンジのタグではじめて知ったという人は多いんじゃないでしょうか。僕もそうでした。どのパーツも高いけど、まぁ輸入品だから仕方ないか―なんて騙されてた人が大半なのではないかと(当時$1=250円くらいですし)。しかしですね、実はこれらのパーツ、RPSから名義だけ借りてヨコモが独自に製作・販売していたもので、実際はRPSとは無関係な商品でして、USでは一切販売されていなかったんですね。僕は85年くらいから横浜の西山サーキットや川崎のいちむらサーキットのレースに出ていたのですが、そこで目にする鬼塚さんや尾上さんなど、事実上のヨコモワークスの方々の車体にこれらのパーツがまったく使われていないことが気になっていたのですが、まぁつまりどれもあまり意味の無いパーツだったと(笑)


そんなオレンジRPSタグパーツですが、唯一鬼塚さんらが使用していたのがLLCホイールというものでした(LLCってなんですかね?ロングライフクーラント?w)。これもまた2本で2600円と高額でしたので当時は買うことができませんでしたが、一瞬だけ店頭に並んですぐに姿を消してしまいましたので、多分一連のRPSパーツでは一番数が少ないのではと思います。このホイール、実はアソシのRC250(1/8GPカー)のフロントホイールを旋盤で削ったもの。純正ホイールよりも大径でホットショット等のタイヤを接着して使う想定なんですが、鬼塚さんは当時西山で一番食うと評判だったタミヤスバルブラット用タイヤ(=バギーチャンプ後輪)を無理やり接着して使用していましたね。ちなみにRPSタグの製品が無くなったあとも、草加のホビーショップスズキが同じものを作って売っていました。今も続くTEAM SUZUKIのルーツですね。というわけでこちらもRPSとは何も関係がありません。



本当のRPSのパーツはこういったものです。上はアメリカでド定番だったホリデーバギーリアホイール用のキャップ、下は京商CBショックをドッグファイター用にケースをショート加工したもの(左は別のメーカーのもの)です。その後ドッグファイター用のホップアップパーツ(グラファイトシャシー等)がいくつか出て、その後のTeam Losiへと続いて行きます。そんなRPSとは何なのか、についてはまた改めて投稿しようと思います。



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